愛人が被相続人の貯金を持ってきた場合の扱いはどうなるのか?

預貯金の名義が誰のものかで扱いが変わる

被相続人が亡くなってしまった後で生前、愛人がいたことが分かるなどという話はたくさんあります。

もちろんこれだけでも大きな問題になるのですが、例えば生前に被相続人が付き合いをしていた愛人が被相続人の貯金通帳などと持ってきた場合、遺産相続をする際にはどのような扱いになるのかというと、大事なのは預貯金の名義などが被相続人のものであればもちろん相続人が遺産として分割することができます。

しかし、預貯金の名前が愛人になっていて、被相続人がお金を預けていただけたならば、例え善意で愛人が持ってきてくれたものだとしても、相続人は受けることができません。
あくまでも名義そのものが被相続人のものでなければ遺産として扱うことはできません。

万が一このようなことになると、善意で持ってきてくれた相手に対しても本来であれば自分で受け取れているはずの遺産を、受け取られてたまるかと遺族の方は思ってしまいますが、あくまでも預金通帳の名義が他人のものになっていれば、被相続人の遺産として扱うことはできませんから、愛人がすべてそのまま自由に使うことができるものとなってしまいます。

残された人のことを考えて生きることが重要

はっきりと名義で被相続人であることが確認できれば良いですが、そうでない場合には諦めるしかないでしょう。
被相続人の名義になっていて、善意のもとで持ってきてくれたものであれば、ある意味でありがたく受け取ることができますが、そうではなく、上記のように預金口座の本人のものではなくさらに愛人がいたことなどがわかれば、残された方々のショックは非常に大きなものとなってしまいます。今後自分が被相続人になっていく立場にある人は、こうした部分までしっかりと考えながら身の振り方を決めるようにしていきましょう。

遺産相続する際には、私情だけではなく法的な相続人や遺留分などが関係してくるので、このような部分がスムーズにいかないと赤の他人を巻き込み大きな騒動になってしまう可能性があります。